パナソニック遠隔電池教室 at 六島小学校
10月31日(月)、岡山県最南端の小学校『六島小学校』にて、パナソニック遠隔電池教室を実施しました。笠岡諸島では白石島、北木島に次いで3校目の開催となります。この遠隔電池教室とは、昨年度かさおか島づくり海社が取り組んだ岡山県の『ICT岡山熱血リーダー』事業での活動、【ICTを活用して笠岡諸島の小学校に新たな学びの機会の提供】を、同じく熱血リーダー事業に取り組まれた梶田氏のご協力の下、継続実施しているものです。今回も、パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルズシステム社大阪工場の講師の方・ICT技術者梶田さん・かさおか島づくり海社の体制で実施しました。
今回体験された児童数は5名、六島小学校の児童全員です。先生方もフォローに入って下さいました。会場には図書室を利用し、当日の午前中1時間ほどを使ってセッティングを行いました。使用機材は今回も小型カメラ、小型マイク、インターネット回線、テレビ会議システムソフトをセットアップしているパソコン、プロジェクター、スクリーンといった、比較的安価に揃えられるもので実施しています。
この会議システムについては、skypeとどう違うのかという質問をよく頂きますが、接続プログラム上の違いから安定性で優れており、ネット回線由来の回線落ちが少ないという実感があります。
肝心の授業内容ですが、これまで同様暮らしに身近な電池についての基礎知識、外国の乾電池はどうなっているの・乾電池の始まりは?といった豆知識といったところから入り、実験キットに含まれる材料を元に、画面越しの指導の下オリジナル電池の組み立てを行い、きちんと点灯するかどうかの動作を確認する、などのプロセスで実施しました。画面越しに大阪のきれいなお姉さまが!というシチュエーションにやや緊張気味な児童たちを、先生方がしっかり盛り上げてくださり、終始授業は和やかに行われました。
この遠隔電池教室の取り組みも、様々な方のご協力により無事3回目を終了いたしました。当初は(今も、ですが…)手探りで始まりましたが、この取り組みをきっかけに、今後笠岡諸島でICTを活用してどういった取り組みを、特に諸島内にまだ残る小中学校に対して行えるのかを考えるようになりました。
その中で、現在どのようなICTを活用した遠隔授業・オンライン授業が実施されているのかを簡単に調査したところ、ネットを介した家庭教師、もしくは塾のような取り組みが比較的多く目立ちました。また対象とされている学年も、高校生など特に学業・受験勉強にいそしむ必要がある(当然小中学校も勉強しなくてはいけませんが…)方々に設定されているものが多くあるように感じました。
当然オンライン授業そのものが、コストをかけて勉強の機会を確保しなくてはならない人のための手段ということもあり、そういった『受験勉強対策!』といった内容が多く見られるのは当たり前なのですが、笠岡諸島には高校がないこと、また小中学校が地域に対して開かれており、協力し合ってイベントを実施されることも多いことなどから、地域を将来担う人材(そのように郷里を思い出してくれる教育)を育てる素地は整っていると感じられることからも、島内もしくは笠岡近隣では難しい分野の『体験・交流』といったところをお手伝いできるような展開を、今後進められればとも考えています。
その他にもご要望がいただけるようであれば、学びのお手伝いをさせていただきます。そのように笠岡諸島内でICT活用が自発的に始まることで、島づくり海社の役割の一部も果たせていると感じますし、それががもし島内の学校存続のお手伝い・島の子供たちの学びのサポートとなるとすれば、いっそう嬉しく思います。
次回の遠隔電池教室は、11月22日(火)に真鍋小学校で行う予定です。諸島内の4校を結ぶネットワークの完成でもあります。まずは無事の実施・完了を目指します。どうぞ宜しくお願い致します。
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Dan Killeen (木曜日, 02 2月 2017 15:55)
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