島の祭典『アイランダー2015』に参加してきました。

 先月21日~22日にかけて、池袋サンシャインシティ文化会館にて開催の、離島の祭典『アイランダー』に、今年も笠岡諸島ブース担当として、島づくり海社と笠岡市、岡山県の方とともに参加してきました。

 主催者発表によると、2日間での来場者は約14,000人ということで、笠岡諸島全体の人口の約7倍の方々が、池袋の建物の一角に集結したということになります。画像でもご覧頂けますように、この日は人の波に揉まれ、人に酔ってしまいそうでした。

 

 北は北海道の礼文島、南は沖縄県の八重山諸島まで、たくさんの島関係者がブースを出展されてました。特に観光に力を入れている島や自治体では、それぞれに自認する特色や強み・資源を活かし、観光・グルメ・特産品を前面に出したPRを行う「まずはお友達からお願いします!」の展示が行われていました。その一方で、移住支援の相談を前面に出したブースや、島人の暮らしの様子を前面に打ち出し、積極的にアンケートを行うブースなど、「都市部での違和感を島暮らしで解決しませんか」という、ターゲットを絞って「交流・移住」推進に務めるブースもありました。

 そのように沢山のブースがある中で、特に賑やかだった印象があるのが、イベントを行っていたブースで、『伊勢海老の汁』『みかん鍋』などの普段食べることが無いメニューの試食系、『金塊つかみ取り』などのアトラクション系などには、行列が出来ていました。そのように非日常の体験を提供するという視点は大事だなと感じました。

 

 一方の笠岡諸島ブースでは、最前面に陳列した島のりや椿油、ひじきやゴマなどの産品を接点として、岡山県・笠岡諸島にいらっしゃったことがありますか?という呼びかけで、ブースにお越しいただいた方々と交流させて頂きました。例年感じるのですが、どちらかといえば地味なブースだったと思います。

 そんな中、特産品で関心を寄せられた方が多かったのが、飛島の『ぶんず』で、初めて見たという方がほとんどでした。六島のひじきは「どこの島にでもあるわよね」という方も居ましたが、早くに売り切れていました。物を介してのコミュニケーションは、その方の経験なども伺えて楽しかったです。そして自分たちの体験も豊富でないといけないと感じました。

 一方の来岡・来島経験での話ですが、やはりと言いますか、笠岡諸島まで足を運ばれた経験がある方は少なかったです。岡山県自体も「いつも通過しちゃうんだよね」という話もちらほら。そんな中笠岡市、そして笠岡諸島に関心をお寄せいただくのは至難の業だという印象でした。しかし中には「全島制覇したことがあるよ!」「島めぐりサークルのメンバーで行ってみるよ!」といった嬉しいお話も伺うことが出来ました。

 

 前日まではバタバタと準備で、当日は来場された方々との交流で気が付けば閉場時間を迎え、という形で、出展者であるにも拘らず、なかなかイベントの全容を把握、そして楽しめていない部分も例年あるのですが、それでも年に1度のこの会場に身を置いて、いろんな島の方のエネルギーに触れるのはとても楽しく、また刺激的です。懐かしい方との再会や、来場された方からのご意見など、いろいろ反省材料も頂くことができ、次への第一歩にもなります。何より『離島の祭典』だなんて、素敵すぎます。

 

日本に6,852ある島の祭典・アイランダー。来年開催され、参加できた際には、はもっとたくさんの方と良い形で交流できるよう頑張りますので、皆様どうぞよろしくお願い致します!